車買取の査定の際、どんな事が査定に大きく響くのか?


トラックの売却を検討する場合、気になるのが「査定に大きく影響するポイントは何か」ということでしょう。車買取業者に査定を依頼する際は、あらかじめポイントを把握しておき、有利に交渉を進めていきたいものです。ここでは査定で重視される点について解説していきます。

 

最も重要なポイントとは?

車買取業者の査定に最も大きな影響を与えるのは「事故車かどうか」です。しかし、事故車の定義については誤解されがちであり、必ず正しい知識を身につけておく必要があります。一般的には事故車という呼び方がされますが、正確には「修復歴」車と呼びます。修復歴とは「事故に遭ってしまい、修理などをした履歴がある」ということを指すのではないことに注意が必要です。修復歴とは、前後クロスメンバーやピラーなど車の骨格となる部位について修正・交換した履歴のことを指します。この定義は日本自動車査定協会などの統一基準として採用されているため、どこの車買取業者でも同じです。そのため、例え大きな事故でもドア・ガラスの交換であれば修復歴にはならないのです。逆に、いくら見た目がきれいに直っていても、一度ダメージがフレームにまで及んだ場合は修復歴車として大きく査定額が下がることを覚悟しなくてはいけません。

 

こちらも見逃せないポイント

「走行距離」も査定に大きく影響するポイントの一つです。ただし、乗用車とトラックではかなり耐用距離が異なるため注意が必要です。乗用車の場合はおおよそ10万kmで大幅に査定額が下がります。ディーラーの下取りなどではほとんどゼロ円に近い評価になります。小型トラックの場合は乗用車に近いものの、20万km前後は使用できる場合が多くあります。中型トラックは50万km、大型トラックは70万~100万kmと言われています。しかし、乗用車と違ってかなり距離が伸びるため、メンテナンスの状況によって大きく査定額が変わってしまう傾向があります。これらの半分の距離でもかなり機関が痛んでいるケースもあり、注意が必要です。その場合、直して売った方が良いのか、そのまま売った方が結果的に得なのかを計算して冷静に判断する必要があります。

 

査定でポイントを稼ぐには

「年式」も当然査定に影響してきますが、トラックのように実用的な目的で使用され、モデルチェンジも少ないようなケースでは走行距離や機関の「程度」の方が重視される場面がほとんどです。外装などももちろん査定の対象になりますが、きれいかどうかより、どのような用途で使われていたのかが重視されます。
最後に注意したいのは、査定の基準は業者によっても異なってくるということです。持っている販路や得意とするマーケットは業者によって異なるからです。そのため、車買取業者に査定を依頼する際は、必ず複数の業者に査定を依頼することが大切です。これによって適正な価格や、業者による査定の傾向が見えてくるからです。買取業者にあまり詳しくないという方も、まずは簡単なネットの一括査定などを利用してみることをおすすめします。