トラックを新車に買い替える際に、古いトラックの売却について悩んでいる方が多くいらっしゃいます。ディーラーに下取りを依頼するのか、専門の業者に買取を依頼するのかという問題です。その悩みを解消するため、ここでは下取りと買取のそれぞれの特徴について解説していきます。

ディーラーに下取りを依頼する場合

新車を購入する場合は、ディーラーに下取りを依頼することが一般的です。下取りの一番のメリットは、利便性です。特にトラックの場合は仕事で使うことが多いため、新車とこれまでの車を同時に入れ替えることが理想的です。空白の期間が生じてしまうと、業務に支障をきたす恐れがあります。逆に重複する期間があると車庫の問題が発生し、やはり面倒な事態になってしまいます。また、トラックを仕事で使う場合は定期的なメンテナンスも不可欠で、付き合いのあるディーラーとは長期の取引をしているケースがほとんどです。そのため、車の売却もお任せしてしまった方が安心できるという側面もあります。また、査定で値段がつかないような場合でも、新車の価格から差し引いてくれるケースも多くあります。

専門業者に買取りを依頼する場合

しかし、ディーラーの場合は下取りした車をそのままオークションに流したり、関連の中古車販売会社で再販売するだけなので、査定の価格が低いという傾向があります。また、下取りの査定額を新車の値引き可能額と相殺しているだけというケースも多くあります。そのため、少しでも有利に車を売却したい場合は、専門業者に買取を依頼するという方法があります。買取業者の最大の特徴は、販売のネットワークを世界中に持っているという点です。国内ではほとんど値がつかないようなトラックでも、海外では日本車の信頼性の高さから非常に多くのニーズがあるのです。なかには車検制度自体が無い国も多く、最近まで日本の道路で使われていたような状態のトラックであれば、何の問題もなく走行できる状態という高い評価で海外の中古市場の店頭に並ぶことになります。

目的を決めて賢く売却を

このようにトラックの買い替えを検討する際には、ディーラーでの下取りと専門業者での買取のそれぞれの特徴を整理することが必要です。大切なことは、買い替えにおいて何を優先するかということです。もし「古いトラックの売却価格」の優先度が高いとすれば、専門業者に買取を依頼することをおすすめします。買取業者も様々ですが、高い値段で買取をしてくれる業者を探すのであれば、必ず複数の業者に査定を依頼することがポイントです。1社のみに依頼する場合は、ディーラーに下取りを依頼するのと同様に、適正価格が判断できません。また、複数の業者に依頼することで競争原理が働き、より高い価格を提示してくれる可能性が高くなります。最近ではネットでの一括査定など、手軽に複数の業者に査定を依頼することができるようになっています。下取りか買取かを決めていない段階でも、一度試してみることをおすすめします。